誤解 mistake 2003 12 12

 近ごろの、若い個人投資家は、
「公的年金による買い」を勘違いしています。
彼らは、「公的年金による買い」を、
投資に失敗した場合の「お助けマン」だと思っています。
あるいは、「公的年金による買い」は、
株価維持のためにあると思っています。
 しかし、そのように勘違いするかもしれない。
だいたい、株価が下落局面で、「公的年金による買い」が入り、
あるいは、株価が、底を割れそうな時に、
「公的年金による買い」が入ります。
 若い投資家は、朝一番で、勢いで、株を買ってしまい、
もっと株価が上がると思ったら、そこが高値だった。
あとは、ダラダラと、株価が下がり続け、どうしようと思っていたら、
午後から、「公的年金による買い」が入り、
株価が上昇し、何とか、朝一番の高値に近づいたので、
売り逃げることができた。
そういう体験をしているから、彼らは、勘違いをするのです。
彼らに、「なぜ、公的年金が株を買っているか」について、啓発が必要です。

日経平均株価(Nikkei Stock Average)
 昨日(12/11)は、日中の値動きを示す分足チャートを見て、
午後の動きは、午前中の動きと、大きく異なっており、
この動き方は、公的年金が、株を買っていると思った。
しかし、同時に、損をしないだろうかとも思った。
 新聞記事には、
「相場観に基づかない売買をすることが多いとされる公的年金」と書いてある。
 それはそうなのだが、
公的年金は、天の恵みである。
予想が外れて株価が下がり、投資に失敗したと思っても、
そこに、ちょうどよいタイミングで、公的年金による買いが入り、
株価を戻してくれて、売り逃げることができた。
そんな経験をした投資家も多い。
 だから、投資家にとって、
公的年金は、天の恵みであるが、
やはり、不安は感じる。
投資家といえども、年金には入っている。
だから、年金は損をしていないだろうかと不安になる。
ただ、外国人投資家には、そんな不安はない。
 しかし、今日(12/12)は、運がいいことに、
昨日のニューヨーク市場の株が上がっている。
だから、今日の日経平均株価も上がると思う。
 ただ、ここで安心してしまうのは、素人です。
投資家によっては、
こんな日は、前日の終値より、株価が、
大きく、高く寄り付くはずである。
そこが、ねらい目だと考える投資家もいる。
 このように、相場というものは、複雑である。
公的年金の運用を、われわれに任してもらえば、
儲けられないかもしれないが、少なくとも損はさせない。
いや、配当金があるから、少し儲けられると考える投資家も多い。























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